新倉敷・玉島の歯医者:タナベ歯科医院のブログ

歯医者でキャッシュレス決済つかえますか?

2025年02月18日 21:35

はじめに

 皆さんは歯医者に通うときに何が不安ですか?

痛くない治療をしてもらえるか?希望の治療をしてもらえるか?先生が怖くないか?など様々だと思います。

 多くの人に共通するのは、どれくらいお金がかかるだろう?という点かもしれません。

 歯科医院のホームページなどを見ると最近では多くの歯科医院が診療にかかる費用を保険診療、自費診療にかかわらず掲載していることも多くなってきてはいますが、自分が行う治療が実際にどれに当てはまるのかは、歯医者に行ってみないとわからないのが実際のところです。

 また、歯医者と同じくらい街にあふれているコンビニではほぼすべての大手のフランチャイズ店舗では支払方法は現金でもキャッシュレス決済でも対応しているのに対して、歯科医院は個人経営主体のため、対応している決済方法は様々です。どれくらい治療費がかかるのかわからないのに決済もどの方法が使えるのかわからないのでは患者の立場としては治療以前に不安だらけになってしまいます。そのため、今後は歯科業界もキャッシュレス決済がより普及していくことと思われますが、まだまだ現状はそうではないことから、何らかの問題があることが考えられます。

 そこで、現在の日本の歯科医院でのキャッシュレス決済の実際について考察し、今後の望まれる形についても考えてみたいと思います。


 日本におけるキャッシュレス決済の現状

 現金信仰が強いと言われる日本ではキャッシュレス決済は特になじみにくいと言われてきました。筆者も歯科学会などで海外へ渡航した際には、欧米などでは以前からクレジットカードを多く使用していましたし、中国などでは近年、広くQRコード決済が普及しており、現金を使用する機会がほとんどない状況も見られます。これは単純に日本が遅れているというわけではなく、紙幣の偽造や盗難などのリスクが比較的低いことも要因の一つかもしれません。

 経済産業省は、キャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度にするという政府目標の達成に向け、関係省庁と連携しつつ、キャッシュレス決済の推進に取り組み、キャッシュレス決済比率を定期的に算出・公表しています。(出典:2023年のキャッシュレス決済比率を算出しました (METI/経済産業省)

 

 調査によると、2023年のキャッシュレス決済比率は堅調に上昇し、39.3%(126.7兆円)となりました。その分子の内訳は、クレジットカードが83.5%(105.7兆円)、デビットカードが2.9%(3.7兆円)、電子マネーが5.1%(6.4兆円)、コード決済が8.6%(10.9兆円)でした。

 まだまだ現金決済のほうが多いのは事実ですが、わずか13年ほどの期間で約3倍もキャッシュレス決済は伸びてきていることになります。


医療におけるキャッシュレス決済の現状

 歯科医院などの医療業界で、キャッシュレス決済がどの程度普及しているか見てみると、2022年の時点で医療機関におけるクレジットカード(デビットカードを含む)の導入率は57.4%、QRコードを利用した決済の導入率は3.7%となっています。(厚生労働省調査:https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000956428.pd))

 前述のコンビニ等の小売業界や飲食業界など他業種に比べると、医療におけるキャッシュレス決済はまだまだ普及が進んでいないことが明らかです
 医療におけるキャッシュレス決済の普及が遅れている要因の一つが、決済手数料の問題と考えられます。高額な自費診療はキャッシュレス可能であるが保険診療の場合には使用できない、させないという医療機関も多いと聞きます。特に個人経営の小規模な医療機関の場合はこのような傾向が強いかもしれません。逆に比較的規模が大きい病院などでは、キャッシュレス決済はもちろん、自動精算機による支払いも増えてきており、DX推進の流れもあり、全体としてのキャッシュレス化とDXが拡大しつつあるのが現状といえるでしょう。

 保険診療では手数料を診療費に上乗せできないという点がキャッシュレス決済の普及の壁の一つになっているかもしれません。


歯科医院でのキャッシュレス決済

 それでは歯科医院でのキャッシュレス決済について考えてみましょう。歯科医院でキャッシュレス決済が用いられることが多いのは自費診療での支払いと考えられます。インプラント治療、矯正治療、セラミック等の審美歯科治療、ホワイトニングなどが主なところです。

 また、高額治療では銀行振り込みやデンタルローンと呼ばれる金融機関へ分割払いなども使用されます。手数料等はこれらの方法の方が安く済む場合もあり、患者の立場ではいくつかの方法が選択できるのはメリットと言えます。

 筆者の周りの歯科医院を見渡してみても、さまざまな決済方法を導入しており、現金のみの場合、QRコード決済のみの場合、クレジットカードのみの場合、全ての決済が使用可能な場合など医院ごとに対応は異なる様です。加えて、自費診療のみキャッシュレス可能としていたり、保険診療も自費診療も使用可能であったり、経営者の考え方次第で対応は大きく異なります。

 一つ注意が必要なのは、保険診療ではキャッシュレス使ってはならないという認識をもっている人もいる点です。厚生労働省では医療費支払いに関するキャッシュレス決済について、下記のような通知を出しています。


参考:厚生労働省保険局医療課 医療機関等における一部負担金のキャッシュレス支払いについて  2023年9月

https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/chugokushikoku/gyomu/gyomu/tsuchi/000291801.pdf


 これによると、国はキャッシュレス決済については問題なく、医院で独自のポイント等を付与するなどしなければ、特に問題はないことがわかります。



まとめ

 社会的にキャッシュレス決済が普及している現代において歯科業界も今後決済方法としてキャッシュレス決済が広がることは確実であると思われます。現在は歯科医院の経営者の考え方次第で使用できる決済方法はさまざまであり、通院を検討する際にはホームページやGoogleのビジネスプロフィール等でどのような決済が可能なのかあらかじめ調べてから通院することをお勧めします。


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